BUFFALOのWi-Fiアクセスポイントに、CiscoのPoE機能付きハブに接続したときに、無線(Wi-Fi)が出力されない問題が発生した。

BUFFALOのWEB管理画面で確認すると、「PoEが802.3afであるため無効です」と表示されている。
または、DIAGランプが4回ずつの赤色点滅して、無線(Wi-Fi)が出力されない。

対象商品
WAPM-AXETR
WAPM-AX8R
WAPM-AX4R
WAPM-2133TR
WAPM-2133R
WAPM-1266R
WAPM-1266WDPR
WAPM-1266WDPRA
BUFFALOのWi-FiアクセスポイントをPoEで動作させるには、ハブからIEEE802.1at規格で給電する必要があるが、初期設定ではCiscoのハブからIEEE802.1afでしか給電されない状態となっているため。
規格名 | IEEE802.3af | IEEE802.3at |
---|---|---|
電圧(給電機器) | 44.0〜57.0V | 50.0〜57.0V |
電圧(受電機器) | 37.0〜57.0V | 42.5〜57.0V |
電力(給電機器) | 15.4W | 30.0W |
電力(受電機器) | 12.95W | 25.5W |
対応LANケーブル | カテゴリ3以上 | カテゴリ5e以上 |
標準化された年 | 2003年 | 2009年 |
別名 | PoE | PoE+ |
Wi-Fiアクセスポイントとハブが、双方で給電の規格をネゴシエーションする際、Cisco製品はCDP(Cisco Discovery Protocol)という独自規格で実施する。
BUFFALO製品はCDP(Cisco Discovery Protocol)に対応しておらず、標準プロトコルのLLDP(Link Layer Discovery Protocol)のみの対応のため、適切な規格で通信できない状態となっていた。
引き続きCiscoのハブを使用したい場合は、ハブのコンソールで、LLDPを有効化する必要がある。
Console
Switch> enable
Switch# configure terminal
Switch(config)# lldp run
Switch(config)# end
Switch# write memory
これで完了。
PoE給電の状態は、下記のコマンドで確認できる。
Console
Switch# show power inline interface gi0/1
Interface Admin Oper Power Device Class Max
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Gi0/1 auto on 30.0 IP Phone 4 30.0 ↑ ↑ 実際の電力 最大設定